【台北=田中靖人】台北の故宮博物院が台湾南部・嘉義県で28日に開館した「故宮南院」で、香港の映画スター、ジャッキー・チェン氏が寄贈し、屋外で展示されていた十二支像の複製品にペンキがかけられた。地元の警察当局は30日、容疑者とみられる男女2人の身柄を拘束した。
中央通信社が伝えた。2人は、中国の国政助言機関、全国政治協商会議の委員でもあるチェン氏の寄贈の像に、抗議の意を示したとみられる。像には、この展示を批判するようなメッセージが描かれていた。
台湾の自由時報は29日付で、十二支像は「中国の統一工作で、台湾人を侮辱している」と批判する学者の声を伝えたばかりだった。
「故宮南院」は2004年末から総工費約110億台湾元(約400億円)をかけ建設。28日に開幕式典が行われた。
チェン氏も出席し、式典後、馬英九総統とともに館内の宝物「翠玉白菜」を鑑賞した。
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