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樹木希林さん、新聞広告で〝終活宣言〟に大反響 「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

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2016.1.6

宝島社企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

 女優の樹木希林さん(72)が、新聞広告で「死ぬときぐらい好きにさせてよ」と〝終活宣言〟した。洋画家の名作と重ね合わせた美しいビジュアルと、「死」をテーマにした衝撃的なキャッチコピーに、ネットなどで生死を考える書き込みが相次いでいる。(杉山聡)

 

■「死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく…」

 広告は5日の一部全国紙に掲載された。見開きカラー刷りの特大広告だ。出稿元は出版の宝島社。広告は、英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作『オフィーリア』をモチーフに、樹木さんが死を連想させるように森の小川の中で横たわっている。「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーに以下のようなフレーズが添えられている。

 

 人は必ず死ぬというのに。

 長生きを叶える技術ばかりが進歩して

 なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。

 死を疎むことなく、死を焦ることもなく。

 ひとつひとつの欲を手放して、

 身じまいをしていきたいと思うのです。

 人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。

 それが、私の最後の欲なのです。

 

■制作意図は「『死』を考える契機に」

 制作意図を宝島社は、長く生きることばかりに注目が集まり、どのように死ぬかを考える人が少ない現状を踏まえ、「いかに死ぬかは、いかに生きるかと同じであり、それゆえ、個人の考え方、死生観がもっと尊重されてもいいのではないか、という視点から、問いかけています」と説明する。

樹木希林さん

樹木希林さん

 若い世代を含め、多くの人に「死」に考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになることを目的とした広告出稿だった。

 樹木さんは、2013年に「全身がん」であることを告白し、世間を驚かせた。

 今回の広告について樹木さんは「『生きるのも日常、死んでいくのも日常』。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました」とコメントしている。

 

■ネット上で書き込み続々、現在も

モチーフとなったジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」1851~52年、テート美術館蔵(c)Tate,London 2014

モチーフとなったジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」1851~52年、テート美術館蔵(c)Tate,London 2014

 「死」をテーマにした衝撃的な広告に、ネットでは話題が広がっている。ツイッターには、広告掲載から1日経った6日時点でも次々と投稿されている。その書き込みの多さや、内容のまじめさは、多くの人が「死」や「死生観」を身近な問題として考えている証左とも受け取れそうだ。

 一例を挙げると以下のような書き込みが目に付いた。

 「私の中でモヤっとしていた気持ちが、適切な言葉で綴られていた」

 「読んだ人が死生観を改めて考えるきっかけになりそう」

 「とても綺麗だし、かいてある言葉が心に突き刺さる」

 「死生観について年齢を問わずに話す機会があってもいいと思うし、当人の死生観を尊重してもいいと思う」

 「樹木希林さんが終活なんて、、、なんだかな」

 「宝島社がすごいのか、樹木希林がすごいのか、これをドーンと載せちゃう新聞がすごいのか…」

 

■シニア層「樹木さんの考え深く知りたい」

 

 宝島社には主にシニア世代から電話で反響が寄せられたという。

 同社の担当者によると、「安楽死や尊厳死の問題が取りざたされる中、すごく共感した」「樹木希林さんの考えについて、掘り下げて知りたい」「死に方について考えた」との声があったという。

 担当者は、「おおむね好意的な反応だった。生き方、死に方について一石を投じたい」と予想以上の反響に満足そうだ。

1998年宝島社企業広告「おじいちゃんにも、セックスを。」

1998年宝島社企業広告「おじいちゃんにも、セックスを。」

 

2011年宝島社企業広告「いい国つくろう、何度でも。」

2011年宝島社企業広告「いい国つくろう、何度でも。」

 宝島社は、1998年の田村隆一さんを起用した「おじいちゃんにも、セックスを。」、2002年の「国会議事堂は、解体。」、11年の「いい国つくろう、何度でも。」などで、インパクトのある企業広告を制作している。今回の広告も同社の広告史を飾るものとなりそうだ。

■樹木希林さんの「話の肖像画」はこちらから

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