子供服「ファミリア」の創業者をモデルに
NHK大阪放送局は13日、今年10月3日から放送が始まる連続テレビ小説について、ベビー子供服メーカー「ファミリア」(神戸市本社)の創業者の1人坂野惇子をモデルにした「べっぴんさん」に決まったと発表した。脚本は、「名前をなくした女神」「ファースト・クラス」などの代表作がある渡辺千穂さん(43)が担当する。朝ドラ執筆は初めて。
昭和初期から高度経済成長期にかけての神戸や大阪が舞台。お嬢様育ちのヒロインが戦後の焼け跡の中、幼い娘が着る服を手作りしたことを契機に、働いたことのない女性同士で子供服専門店を立ち上げ、激動の時代をたくましく生き抜く姿を描く。
羽鳥慎一アナの妻が脚本担当 まもなく出産
「戦争で多くを失ったヒロインたちが同じ状況で困っている赤ちゃんやお母さんのために邁進する。しなやかな女性の姿を描きたい」と語った。渡辺さん自身もまもなく第一子を出産予定で、「これもご縁かと。感慨深いものがあります。自分の価値観も変わっていくなか、ヒロインの母としての気持ちもより深く駆けるのでは」と続けた。
渡辺さんは出産後産休に入る予定で、ドラマの進行の影響などの質問に対し、「大枠はできていますので、出産後は体調を見ながら勧めます。家族総動員でサポートしてもらっています」と答えた。渡辺さんの夫は、フリーアナウンサーの羽鳥慎一さん(44)。
「ファースト・クラス」と違って“格付け”はないよね?
渡辺さんといえば、一昨年に放送された“女同士のの格付け”をテーマにした「ファースト・クラス」が印象的。朝ドラもドロドロした場面も出てくるのだろうか。「いろんなキャラクターの女性が登場しますが、そこは朝ドラらしく」と渡辺さん。
三鬼一希・制作統括は、「いろんな女性像を描ける方ということで、渡辺さんにお願いした」と話し、「今度のヒロインの人物像は、がむしゃらに突き進む女性とはちょっと違い、見た目はおっとりしているけれど、芯のしっかりした女性。新しいヒロイン像を作りたい」と続けた。
タイトルの「べっぴんさん」とは、美しい女性を表す意味で使われるが、江戸時代には「別品」と記し、特別によい品物を表す言葉だと三鬼・制作統括が説明。ヒロインの作る子供服も生き方も“べっぴん”という思いを込めたという。
ヒロインはオーディションで2月ごろに決定。クランクインは5月を予定している。
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