首売り
昔、えー首を売ろう、首を売ろう、なんてんで、首を売って歩いている男がございまして、これを見つけました侍が。
侍「これ、その方、首を売るのは本当か。」
首売り「へぇ、本当でございます。」
侍「して、代はいくらじゃ。」
首売り「へぇ、一両でございます。」
侍「ほほう、たかが一両で、自分の首を売るとは面白い、拙者、新しく刀を求めたが、試し切りがいたしたい、その方の首、一両で買おう。」
てんで、侍が一両渡しますと、くだんの男、懐から、張り子の首を放り投げると、さっと駆けて逃げ出しまして、これには侍も驚いて。
侍「これこれ、拙者はこのような、張り子の首を求めた覚えはない、拙者が求めたのは、その方の体に付いている首じゃ。」
ってぇと、くだんの男、自分の首根っこをおさえまして。
首売り「へぇ、これは看板でございます。」
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