愛媛県松山市で、魚食普及を目指して募ったユーモラスな「魚嫌い川柳」を使ったうちわが作製され、市内の鮮魚店やスーパーで無料配布されている。
松山市水産市場運営協議会(楠田勲会長)が作製した。同協議会では平成22年度から2年に1度、あえて魚離れをテーマにした川柳を公募。〝自虐的〟要素も含んだユニークな句が集まり、話題を集めている。24年度分で秀作を選んでうちわを作製したところ、評判が良く、再度の作製となった。
うちわは3種類で、計6千本作製。表には26年度の一般・ジュニア両部門の最優秀・優秀計8点から選ばれた3句に親しみやすいイラストを添えて印刷した。
3句のうち「健診の 前だけ魚 食べる父」は1食だけでコレステロール値が改善されたと思い込む小太り体型の父親の姿を描写。「その目玉 こっち見ないで あっち向いてホイ」では魚料理の目玉を恐れる子供の様子を、「生臭い! 言ってるジジが なお臭い!」では魚よりも強い男性の加齢臭を、それぞれ軽やかなタッチで表現している。
裏面には、共通で「ワイルドに 骨ごと食べる でもイリコ」「やな上司 あだ名は全て 魚の名」などの入賞作品が紹介されている。
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健診の 前だけ魚 食べる父
その目玉 こっち見ないで あっち向いてホイ」
ワイルドに 骨ごと食べる でもイリコ
やな上司 あだ名は全て 魚の名
生臭い! 言ってるジジが なお臭い!
アユと聞き 魚と答える 四十代
メダカでも 宇宙で生まれりゃ 大スター
水族館 フグもメタボと 孫笑う
晩ごはん カレイ違いで 子ども泣く
三枚に おろせと言われ 三等分
好きなのは ほねなしかわなし あたまなし
ピクピクと 暴れる魚に ビクビクし
お隣の サンマの臭いで 秋感じ
パパのため 僕のお魚 これあげる
食べてくれ 小骨は抜いた 身は分けた
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