NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「マッサン」でのあでやかな演技で注目された女優でタレントの柳ゆり菜さん(21)。初の写真集『yurina』(講談社・2963円+税)では、下半身をシーツで覆っただけの背中のショットなど、普段のグラビアを超えた大胆なカットにも果敢に挑戦している。自然体の表情も詰まった一冊について、柳さん自身に聞いた。
『yurina』は昨年5月に刊行され、すでに増刷もかかっている。
「私が主役の本。できるだけ貪欲に、出し惜しみしないようにやろうと思っていました」と柳さんは言う。
大阪府出身の柳さんは平成26年から放映されたNHKの朝ドラ「マッサン」にポスター撮影に応じるモデル役として出演。服を胸元まで下げる艶やかな演技が話題となり、ファン層を一気に広げた。雑誌の表紙を飾ることも多い。
癒やしと親近感
撮影は昨年2月、台湾と神奈川・箱根で行われた。柳さんの魅力をさらに引き出すような「ノスタルジックな和の雰囲気」を目指して編まれた一冊は、懐かしい昭和の香りにみちている。
「台湾に行ったのはこれが初めてなんです。着いた瞬間に台湾料理のスパイスの独特な香りがしてきて、それがずっと鼻に残っていて(笑)。街並みは日本の昔懐かしい風景といった感じで、すごく雰囲気が良かったです」
レトロな赤いワンピースに身を包んで夜市に繰り出し、街中で得意のダンスのステップも踏む-。そんな生き生きとしたスナップに交じって、「マッサン」での演技を思い起こさせる官能的な写真も多数収められている。着物をはだけて背中を見せたかと思えば、ベッドの上で下半身にシーツをかけただけの姿を披露してみせる。表紙に使われたような、淡い色のランジェリー風水着に身を包んだカットもある。
「普段の雑誌の撮影ではやらないような露出度への挑戦もありました。抵抗がなかったわけじゃないけど、それも作品の中の一つだってとらえると、なにか『素敵だな』と思えたんです」
ページをめくっているうちに、その表情の豊かさに驚かされる。親近感を抱かせて、人を癒やすような雰囲気は天性のものかもしれない。
「宿泊している部屋で起きてすぐに、スッピンのまま撮った写真もあるんですよ。あまり『キメキメ』の感じばかりではなくて、普通のグラビアだと使われないような、ちょっとぼーっとした感じの表情も取り入れている。結果的に、私の人となりがよく表れた一冊になっていると思います。だから今見返すと、ちょっと恥ずかしかったりもするんです。でもファンの人たちから、『納得のいく出来だった』という言葉をもらったのはすごくうれしかったですね」
1年「早かった」
充実した昨年1年を、漢字1文字で「新」と表現した。「新しいことにどんどんチャレンジして毎日が新鮮だった。1年が過ぎるのが今まで一番早かった」と話す。自らが被害を受けた握手会での暴行事件なども報じられたが、元気な笑顔を見せて、新たなチャレンジを口にする。
「映画には出たいですね。自分の芝居に深みを出したい気持ちは常にあるので、あまりきれいじゃない役や泥臭い役でもどんどん経験したい」。やりたい事はまだまだある。「テレビの旅番組もいいですね。いろんなものを見て、感じて、伝える-。それは女優業にも生きることだと思うんです」(海老沢類)
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