まもなく初飛行を迎える国産初のステルス実証機の滑走試験が初めて報道陣に公開されました。
中谷防衛大臣も視察に訪れるなか、県営名古屋空港の誘導路に姿を現した国産初のステルス実証機。来月に予定される初飛行を前に、今は滑走試験の最中で、時速100キロ前後までスピードをあげ、性能の確認作業が行われました。
機体は防衛省の発注を受け、三菱重工業などがおよそ400億円をかけ製造。レーダーに映りにくくするため、機体の形状をカクカクとさせたり、レーダー波を吸収しやすい特殊な炭素繊維の素材を使用したりしています。
日本周辺では、すでに中国やロシアがステルス戦闘機の試験飛行を成功させています。
「領土・領空・領海をしっかりと守るためには航空優勢というものが必要でありまして。各国研究をしていますが、より各国より秀でた技術、これをもっておくことが必要だと思います」(中谷元 防衛相)
中谷大臣は、ステルス実証機が将来のステルス戦闘機の開発につながることに期待を示しました。(24日14:49)