化け物
ある女の亡者が、地獄のえん魔大王の前へ進みでまして。
亡者「えん魔大王様、私の亭主は、他の女と一緒になりたいばかりに、わたしを殺しました、恨んでも恨みきれません、どうか幽霊になって亭主を懲らしめてやりたいと思いますので、どうか、私を幽霊にしてくださいませ。」
えん魔大王「なに、幽霊とな、ううん、いかん、その方の顔を水鏡で見てみよ、幽霊にもいちおう、品位と言うものがある、その方を幽霊にする訳にはいかん。」
女の亡者が、そこで泣き崩れますと、そばにいた鬼が、哀れと思いましたか。
鬼「これ、その方が、幽霊と申すからいけないのだ、化け物と言って願え、化け物と。」
面白画像 ジョーク に参加中クリックをお願いします