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南シナ海・人工軍事島は21世紀の「鉄のカーテン」だ-オバマはトルーマンになれるか

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【月刊正論8月号】南シナ海・人工軍事島は21世紀の「鉄のカーテン」だ-オバマはトルーマンになれるか

5月21日に公表された米軍の哨戒機から撮影した中国が人工島の建設を進める南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島 (ロイター)


安倍首相が演説すべきだったもう一つの場所

 もちろん、4月末に訪米した安倍晋三首相の米上下両院合同会議での演説は、申し分のないものであった。これほど未来志向でウィットに富み、聞かせどころ満載のわが国指導者の英語演説は、過去に聞いたこともなかった。それでも一点だけ、この訪米期間中にぜひ訪問してもらい町があった。首相がワシントン訪問前に訪ねた東部のボストンでも、訪問後の西部シリコンバレーでもない。中西部のトウモロコシ畑に囲まれた小さな田舎町、ミズーリ州フルトンである。

 戦後まもない1946年3月、英国のチャーチル元首相が、この町のウェストミンスター大学で史上有名な「鉄のカーテン」演説をしている。チャーチルはソ連の台頭によって共産主義圏と自由主義圏が分断される形で、欧州大陸を横切る「鉄のカーテンが下ろされた」と来るべき冷戦の始まりを告げたのだ。それまで、一緒に日独と戦ったソ連が、戦争終結したとたんに東欧に勢力圏の拡大をはじめたからである。

 チャーチルはこの演説で、ソ連に対抗して米英が同盟関係を強化すれば、「ヨーロッパの勢力均衡が崩れて不安定になることが避けられる」と、新たな危機への抑止戦略を描いた。ちょうど同じ頃、米国務省にはモスクワの駐ソ代理大使のジョージ・ケナンから、ソ連の西側への敵意が共産主義イデオロギーと伝統的な拡張主義によるものであるとする約8000字の「長文電報」が届いていた。チャーチルはこれを巧みなレトリックを使い、米英同盟によって事態は克服できると新たな対ソ戦略を提示したのである。

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