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「オレ、バツイチやねん」ウソつき不倫は女性の〝貞操権〟侵害!? 

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「冗談や」通用せず、北新地ホステス勝訴

 「俺、バツイチやねん」。夜ごとバーやクラブに繰り出し、美女の気を引こうとこんな嘘をついてしまう既婚男性は、気をつけたほうがいい。大阪キタの繁華街・北新地でホステスだった女性が、知らずに不倫を強いられたとして、交際していた男性に慰謝料300万円の支払いを求めた訴訟の判決が9月、大阪地裁であった。判決は「バツイチ発言は冗談」とする男性側の主張を一蹴。「女性の精神的苦痛は明らか」として、20万円の支払いを命じた。訴訟を通じて別の女性との〝二股不倫〟が明るみに出るなど、一連のトラブルで男性が支払った代償は高い。大人の男女関係の機微を知るホステスもだまされた嘘。あなたはついていませんか。

妻を「元嫁」呼ばわり

 判決によると、男性(40)は平成15(2003)年に結婚。19年以降に3人の子供が誕生し、同じころに大阪府内のタクシー会社の社長に就いた。仕事も家庭も順風満帆という男性が運命の出会いを果たしたのは、24年のクリスマスの直前だった。

 男性は深夜、ネオン輝く北新地のクラブに友人と繰り出し、席についたホステスの女性(38)と初めて対面した。女性を気に入った男性は「俺バツイチだから」と嘘をつき、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でメッセージを送り合う関係になった。

 それから半年後の25年7月、男性は再び店を訪問。懲りずに「バツイチ」をアピールし、女性を口説いた。退店後も「会いたい」とメッセージを送るなど、マメに連絡を取り続けた。

 その甲斐あってか、2人は翌月になって急接近。一緒に食事やドライブに出かけ、キスを重ねる関係に発展した。

 「一緒に住みませんか。再婚したいくらい好きです」

 月末には男性がそう告白。自分の会社の事務所に案内し、そこで初めて肉体関係を持つに至った。

 ところが、男性が女性をデートに誘うのは決まって平日だった。不審に思った女性はことあるごとに「本当にバツイチなの?」と尋ねたが、男性は疑惑を全否定。

 「元嫁は岐阜にいる」

 「離婚の原因は元嫁の家庭内暴力」

 「元嫁から養育費というカツアゲにあっている」

 そんな作り話を女性にして「戸籍謄本を見せてもいい」とまで言い切った。さらに、男性の友人も「彼はバツイチですよ。夫婦って離婚したら他人ですね」と女性に証言し、男性の不倫を〝援護射撃〟していた。

 男性が独り身で、再婚を望んでくれていると信じた女性は同年11月、親類に恋人として男性を紹介。友人との韓国旅行にも男性を伴ったという。

二股発覚で修羅場に

 しかし12月、女性のフェイスブックに届いた1通のメッセージをきっかけに、2人の関係は破綻(はたん)する。

 メッセージの送り主は男性の交際相手を名乗るAさん。ホステスの女性と男性が付き合っているかどうかを確認する内容だった。

 疑心暗鬼になった女性はすぐさまAさんに連絡。情報交換したところ、男性が“二股”をかけていることが発覚した。さらにAさんが弁護士に依頼した調査で男性が既婚者であることも判明。「バツイチ」と言い張った男性の嘘は、不倫関係の女性2人がタッグを組んだことで露見したのだった。

 男性は2人に既婚の事実を認めて謝罪。しかし、ホステスの女性に対しては、「君とは別れたくないから妻と話をする」と交際継続をちらつかせた。「離婚が確定したら償う」とも釈明したというが、結局、26年1月を最後に音信が途絶えたという。

 結局、妻にも不倫がバレた男性は三くだり半を突きつけられ、離婚協議を経た同年7月、正式に「バツイチ」の身となった。

 一方、ホステスの女性は同じころ、男性側の代理人弁護士から、男女関係の機微に精通したホステスであることなどを理由に慰謝料の支払いを拒否され、男性に300万円の支払いを求めて大阪地裁に提訴。不倫関係のもつれは法廷闘争に発展した。

「冗談・営業トーク」を主張

 メールをはじめとする数々の証拠物を提出され、窮地に追い込まれたかにみえた男性だが、法廷でも強気の姿勢は崩さなかった。

 男性側は、バツイチ発言は「単なる冗談で、ホステスと客との間の営業トークにすぎない」と反論。24歳ごろから10年以上ホステスをしていた女性には、「男女関係における思慮分別」があり、平日しかデートをしない間柄であることなどから、男性がバツイチでないことを容易に認識していたはずだと訴えた。

 さらに、女性はホステスとしての収入目的で男性と付き合っていたにすぎず、2人の間に恋愛感情はなかったとも主張。「思慮分別を備えていた」ことを理由に不倫当時27歳だった女性の慰謝料請求を棄却した昭和58年の東京地裁判決を引き合いに、女性の社会経験や年齢を考えれば慰謝料請求を認める必要はないと強調した。

「冗談」では済まなかった

 しかし、今年9月の判決は、こうした男性側の主張をことごとく退けた。

 判決は、男性が幾度となく「妻とは離婚した」と告げ、戸籍謄本を見せる素振りを見せていたことから、男性のバツイチ発言を女性が信じ込んでも不自然ではないと指摘。女性が「久しぶりに会いたいです」「同伴してください」とホステスとしての営業勧誘メールを送っていた時期は、不倫関係になる前であり、女性は収入を増やす目的ではなく、恋人として男性と真剣に交際したいと考えていたと認定した。

 その上で、バツイチ発言を繰り返した男性の言動は「女性の貞操権を侵害し違法」と判断。交際期間が短かったことなどから、慰謝料額は20万円が相当と結論づけた。

 ただ判決は、女性には不倫関係を含む男女の恋愛に十分な知識と経験があったとも指摘。男性に離婚歴があるかどうかを具体的に確認・調査せず、肉体関係を継続した女性にも「軽率なところがあった」とクギを刺すことも忘れなかった。

女性を口説く際、ついつい自身を「独身」や「バツイチ」と偽ってしまう既婚男性は少なくないだろう。しかし今回のようなトラブルに発展すれば、決して「冗談」では済まされない。

 男性諸氏、下手なバツイチ気取りは、やめたほうがいい。

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